九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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工業設計学科のまいにち

西村愛望

刺激を与え、興味関心を増幅させてくれる環境

西村 愛望

2012年度入学

Q.芸術工学部工業設計学科を受験しようと決めた時期はいつごろですか?

 高校1年生の終り頃に文理選択を迫られた時です。ずっと、デザインの勉強を大学でしたいという思いはありましたが、どの大学に行くかは決めていませんでした。デザインについて曖昧なイメージしかなかったので、絵をたくさん描きそうな美術・芸術系の大学に行けばいいのか、モノづくりに関わりそうな建築系の大学に行くかで悩んでいました。地元から遠く離れたくないと思っていたのもあり、九州内でデザインの勉強ができる大学を探し工業設計学科を見つけました。地理的にも、学びたい分野的にも最適だなと思ったところから受験したいと思い始めました。

Q.2年前の入学時と現在では、自分の気持ちや大学生活に対する期待、将来の希望、興味関心のあることなどに変化はありましたか?

 大学生活に対する期待は、裏切られもしたし期待以上の楽しさもありました。裏切られたところは、大学生ってすごく忙しいということです。遊ぶ時間も、勉強する時間も自分で決めることができる反面、自分から何か行動を起こさないと何も得ることはできません。だから、自分でやりたいことを見つけた時に行動を起こすことで忙しくなっていきます。自分でいろんなことに取り組んだからこそ、期待以上の楽しさを得ることができました。新しいことを学ぶとき、新しい価値観を持つ人と話すとき、新しいことにチャレンジする時、すべてが刺激的でもっと知りたい・頑張りたいという思いになり毎日がとても楽しいものになっていったと思います。

Q.芸術工学部工業設計学科の魅力を一言でいうと何だと思いますか?

 たくさんの選択肢を与えてくれる学科だと思います。モノづくりに関係する様々なアプローチの仕方を知ることができました。モノづくりの対象(車や空間、サービスや情報のデザイン)、モノづくりに必要な研究(形・外観だけではない生物の人としての使いやすさ・心地よさを知るための研究)、モノづくりを実現するための機能(基本的な構造の知識やデータ解析)などです。入学して、各分野を学ぶうちに様々な分野に魅かれていくのではないかなと思います。もし、他のことが学びたい時も、工業設計学科で学んでいることが活きてくると思います。

Q.3年間の大学生活をふりかえって満足度はどのくらい?

 50%ぐらいです。3年間で、やりたいことがたくさんありすぎて、やりたいことができた時、できなかった時があります。取り組んできたことに対しては満足してますが、まだまだたくさんのことに挑戦したかったです。大学生活の残り1年間、これからもたくさんのことに挑戦したいと思います。

Q.具体的に今までどのようなことを学んできましたか?

 インダストリアルデザイン分野では、デザインの見た目だけではなく、デザインするモノの必要性やデザイン過程の一貫性を追求したりしています。人間工学の分野では、自ら被験者となって脳波を測ったり、運動強度を測ったりしていて、特別な実験施設で普段経験することのない体験をしました。知的機能分野では、3Dソフトを使ってスマホケースを作ったり、統計データの解析方法を学びました。

Q.大学(工業設計学科)に入学して得たモノは何でしょうか?

 興味関心を増幅させてくれる環境です。学科で学んでいることも、おもしろいことばかりです。加えて学部生のほとんどが、プロジェクトや部活などいろんなことに熱中しているため、「自分もやりたいことに対して、もっと頑張ろう!」と思わせてくれます。同級生だけではなく、先輩や後輩、他学科とのつながりも強いため、いろんなことに熱中している人から刺激を受けて、自然と知識の幅も広がります。

Q.これまでの授業の中で最も楽しかった授業は?

 学外に出て、デザインの課題となっている地域をフィールド調査したことです。外に出ていく授業は中学や高校のときと変わらずワクワクして楽しいんですが、現地に足を運んで現状を観察することができます。現地調査ではないと分からないユーザ目線の発見を見つけることができるため、よりリアルに課題を考えることができました。

Q.今一生懸命頑張っていることは何かありますか?

 自分の考えていることを、自分らしく伝えるにはどうすれば良いかを考えています。プレゼンで伝えたいことが上手く伝わらなかったり、端的にまとまらないことが課題です。また、ありきたりな表現ではなく、私にしか出せない面白い伝え方も追求しています。わかりやすく、でも自分らしさを出せる表現方法をこれから身につけていきたいです。

Q.これから卒業までの1年間の大学生活に期待することは何でしょうか?

 「もー、二度と大学行きたくない!!」ってほど、やりたいことをやり尽くしていきたいです。大学生活に悔いを残さないように、いろんなことに挑戦して、たくさん楽しんで、悩んで苦労して、充実した大学生活にしたいです。具体的には、大学で学んだことを活かして、地域に生かせる活動をしたり、コンペに出したりして、目に見える形にしていきたいです。

Q.将来の夢は何でしょうか?

 将来は、商空間、展示空間を手掛けるデザイナーになりたいです。私たちが生活する空間に心地よさを感じてもらえるような場をデザインしたいです。自分のデザインした空間の中で生活したいですね。

Q.芸術工学部工業設計学科の受験を検討している高校生のみなさんへ一言!

 私は今まで、この学科に入ったことを後悔したことはありません。それくらい、楽しさの可能性を秘めた学科だと思います。みんなが自由に熱中していることに向かって頑張っているので、受験しようと思っている皆さんの頑張りたいことが実現できると思います。ぼやっとした思いでも、在学中にはっきりとした目標に変わるはずです。熱中する分、苦労もしますが、その中に楽しさを見つけることができると思います。