九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

入試情報はこちら

 工業設計学科のFacebookアカウント  工業設計学科のTwitterアカウント

九州大学芸術工学部のホームページへ

九州大学のホームページへ

工業設計学科のまいにち

藤田萌花

積極的に行動して
自分にできることを見つけていく

藤田 萌花

2013年度入学

Q.芸術工学部工業設計学科の魅力を一言でいうと何だと思いますか?

 様々な方向からデザインについて総合的に学べるところだと思います。知的機能工学分野、人間工学分野、インダストリアルデザイン分野の3つの分野をバランスよく学んだ後に自分の専門とする分野を選べるので、どこに行っても生かせる偏りのない広い視点を持てるのは大きな魅力です。

Q.1年生の時と現在では、自分の気持ちや大学生活に対する期待、将来の希望、興味関心のあることなどに変化はありましたか?

 元々文房具がすごく好きで、工業製品のデザイナーになりたいという夢を持って工業設計学科を受験しました。1年生の時はまず工業デザインを知るための授業が多かったので、今まで持っていたデザインのイメージがどれだけ狭かったのかを自覚するとともにデザインに対する考え方がどんどん広がっていく1年でした。また、そうやって見識が広がった分高校の時には固まっていたように思えていた自分のやりたいことがどんどん大きくなってしまって、分からなくなった時期でもありました。2年生になると実践的な授業が増えて、自分の得意不得意ややりたいことが見えるようになりました。就活や研究室も少しずつ意識するようになって、やっと地に足がついて来始めたかもといった状態です。

Q.2年間の大学生活をふりかえって満足度はどのくらい?

 60%ぐらいです。高校生の時に自分が想像していたより何倍も楽しくて充実した大学生活を送ることができているので楽しさだけであれば120%と答えたいのですが、楽しすぎてやりたいことが次々と増えてしまったのでもっとやりたいことがあるのにやれていないという意味で60%です。大学に入って始めた演劇と学祭サークルではこれから自分の学年が中心になるので新しい挑戦をしていく予定ですし、デザインについてもこれからさらに自分の知識と技術を広げていかなければいけません。自分の限界を決め込まずにどこまでもチャレンジしていきたいです。

Q.2年生で成長したと自慢できることは?

 自分のデザインしたものを表現する技術の面で大きく成長できた1年だったと思います。実践的な授業が多かったのでスケッチ・プレゼン・模型作りなどで新しく身につけたことは数えきれません。これら身につけたものを使いこなしていくのがこれからの段階だと思うのでさらに成長できるよう頑張ります。

Q.大学生って楽しいなと思うことは何でしょうか?また、大変だなと思うことは何かありますか?

 夜が長いところが大学生の楽しいところであり大変なところかなと思います。夜中まで遊び倒す日もあれば夜通し課題をするときもあります。朝もそんなに遅いわけではないので1日の中での活動時間がのびました。遊びにしても勉強にしてもこんなにやることがたくさんあって、充実していると思います。

Q.これから卒業までの大学生活に期待することは何でしょうか?

 いつまでも成長し続けることです。毎月毎年、私はこんなことができるようになったといえるような実りの多い大学生活にしたいです。

Q.大学生活の良さって何だと思いますか?

 自分で過ごし方を決められるところだと思います。大学生になると自分が何からどういったことを学ぶのかが完全に自由になるので、バイト・授業・留学・学祭・サークル活動などにどんなふうに時間を割くのかも自分次第です。4年間で自分が何を得たいかをきちんと考えていられたらどんな過ごし方をしてもいいと思います。そういうところが大学生活の良さであり難しいところなのかなと思います。

Q.大学に入って驚いたことって何かありますか?

 当たり前と言えば当たり前なのですが、本当にいろんな人がいるということですね。大学は専門性が強くなる分高校よりも似たような人たちが集まるのかなと思っていたので、本当に様々な目標がある人がいるのに驚きました。趣味も多岐に渡っていて、一緒にいるだけでとても刺激になります。

Q.大学(工業設計学科)に入学して得たものは何でしょうか?

 自分に意欲さえあればなんでもやらせてもらえて、知識や道具も豊富にそろった環境と、多くの貴重な出会いです。先生・先輩・同級生も後輩も素晴らしい人ばかりで人にも恵まれているなといつも感じます。

Q.これまでの授業の中で最も楽しかった授業は?

 模型を作る授業が一番楽しいです。細かい造形を削り出したりするのが特に好きで、ついつい必要もないのに円や微妙なくぼみなどの形も正確に手作業で削り出そうとするチャレンジを行ってしまいます。また、昨年参加した東京デザイナーズウィークや授業の中で様々な素材や加工方法を学ぶのもとても楽しいです。最近では3Dプリンターでの作品模型作りも経験してみたいなと思っています。

Q.芸術工学部工業設計学科を受験しようと決めた時期はいつごろですか?

 実際に受験を決定したのは高校三年生の秋ごろでしたが、芸術工学部に入りたいという気持ちは高校一年生の時からずっと持っていました。工業製品の設計やデザインにかかわる仕事がしたかったので工学部に行くか芸術工学部に行くかでギリギリまで悩んで、自分がどちらを選んだら後悔しないかを考えて芸術工学部を選びました。工学部に進んでいたらきっとデザインの勉強ができないことをずっと後悔してしまうと思ったので。今でもこの選択は間違っていなかったと思います。

Q.どんな受験勉強をしましたか?

 AO入試も自分の合格の可能性を広げる意味で受けていればよかったかもしれないとは思ったのですが、私はデッサンに強い苦手意識を持っていたうえ、県外からの受験だということもあって一般入試一本に絞って勉強をしていました。九州大学の一般入試は高校3年間で学んだ基本的なところができていれば大丈夫なので、とにかく自分の苦手を高校でもらった参考書と赤本を使って潰し続けました。

Q.高校生の自分と大学生の自分、何が大きく変化しましたか?

 高校生の頃は自分に自信がなく、目立たないためにいつも受け身の姿勢でいることが多かったのですが、大学生になり自分から動かなければ何も変わらない環境になったことで積極的に行動するようになりました。実際に動いてみると思ったよりも自分の出来ることはたくさんあることに気付くことができ、自信がつきました。今では悩む前に行動したほうが得られるものがある、という考えかたに変わり、ずいぶん変わったと自分でも思います。

Q.将来の夢は何でしょうか?

 まだはっきりとこれと言えるものはないのですが、今はプロダクトデザインと広告のデザインにすごく興味があります。プロダクトデザインは授業の中で自分が作品を作るときに一番納得しながら作れるので作っていてとても楽しいです。広告のデザインはサークルや学祭の広告物を作る中で興味が出てきました。将来的にもこれらの分野と強くかかわりのある職に就けたらいいなと思います。

Q.芸術工学部工業設計学科の受験を検討している高校生のみなさんへ一言!

 工業設計学科に少しでも興味があるならきっと自分のやりたいことがここにはある、そんな学科だと思います。ぜひ自分がどういう選択をすれば後悔がないかを考えて進路選びをしてください。応援しています。