九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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工業設計学科のまいにち

金澤尚樹

自分のやりたいことをできる環境に
自由さを感じる

金澤 尚樹

2011年度入学

Q.芸術工学部工業設計学科の魅力を一言でいうと何だと思いますか?

 「自由」です。授業課題をやる際には先生方のアドバイスはもちろんもらうのですが、課題を進めていく過程においては自分たちでどうするか考え、決めていくため主体が自分たちにあるといった点で自由だと感じます。
 また、授業時間以外にも自主的に先輩たちとコンペなどに取り組む機会があったのですが、上下の関係がそんなに厳しくないので、自分の考えを積極的に発言できる点などに自由だなと感じました。この学校には授業時間以外でも自分の興味があることを自主的に勉強している人が多く、そういった点でも自分のやりたいことをできる環境に自由さを感じます。

2年前の入学時と現在では、自分の気持ちや大学生活に対する期待、
将来の希望、興味関心のあることなどに変化はありましたか?

 実は僕、わりとなんとなくといった感じで入学してきたので、入学時にそんなに大きな期待を持っていたわけではありません(失笑)。ただ、親の影響もあり昔から芸術には興味があって美術館等に赴くことも多かったのでデザインが学べるという点に惹かれ工業設計学科に入学しました。今はとても自分にあっている学科に入れたと思っています。
 僕は最初から一つのことに絞って突き詰めてやるというような枠組みを設けたくないと思っていて、大学に入っていろいろなことを学びながら自分のしたい事を少しずつ決めていきたいと思っていました。この学科ではものづくりという大きな枠組みを基本として非常にさまざまなことが学べるので、その点ですごく自分に合っていると思います。

Q.2年間の大学生活をふりかえって満足度はどのくらい?

 やや満足といったところでしょうか。1年生のころは全学教育科目の授業にいつも追われている感じで専門科目の授業が少ない状況もありモチベーションが上がらず、あまり満足はしていなかったです。2年生になって専門科目の授業が増えたことで、やっと大学生活が始まったという印象を持っています。だからまだ大学生活が始まって1年しかたっていない感じがしていて、これからまだまだ楽しい授業やコンペ等の自主的な活動がたくさん待っていると思っています。
 今年は東京デザイナーズウィークにも参加したのですが、先輩達といろいろな話合いを重ね一つの作品を作っていくことが非常に楽しかったですし、勉強にもなりました。基本的に僕は人とコミュニケーションをとりながら議論を重ね、何かしらの成果をだしていく過程がとても好きだということがわかりました。

Q.これから卒業までの2年間の大学生活に期待することは何でしょうか?

 卒業研究が楽しみです。自分から主体的に興味のあることをテーマに設定し、思考錯誤しながらまとめあげていくといったことに魅力を感じています。そして、やはり枠を設けずいろいろなことを学びたいと思っています。QRECの授業に参加して、一つの課題を工学部や法学部、経済学部の学生等と一緒に考えたことがあるのですが、やはり自分が知っていることはほんの一握りのことでしかなく、まだまだいろいろなことを学ばなければいけないと思いました。
 また、他学部の学生とお互いの知識を補完し合いながら協力し課題に取り組むことで、幅広い分野のつながりがあるからこそ解決できる課題も多くあることに改めて気が付きました。僕はデザインを学んでいるのですが、物理的なモノを作るということにはこだわらず、広いフィールドで活躍できるようにいろいろなところに興味を持って豊かな経験を増やしていきたいと思っています。

Q.大学(工業設計学科)に入学して得たものは何でしょうか?

 他の分野の人と割と簡単に知り合いになれたことです。芸術工学部であれば全部で5学科ありますが、各学科の人たちとイベント等を通じて知り合いになれましたし、1年生の頃は全学教育科目の授業を通じて理学部の人等とも知り合いになれました。
 また先ほども言ったQRECの授業でも他学部、社会人との知り合いができましたし、このように非常に幅広い人たちとの交流の機会を割と自然な形で持てたことは、自分にとってとてもいい影響を与えていると思います。他分野の人たちと協力しながら課題を解決していくことの重要性を学ぶと同時に、1人や1分野でできることには限界があることもよくわかりました。

Q.将来の夢は何でしょうか?

 まだ明確なものは無いです。しかし、世界をフィールドに活躍できる人になりたいと思っていますし、第一人者と言われるような人になりたいです。

Q.芸術工学部工業設計学科の受験を検討している高校生のみなさんへ一言!

 入学する前は、「工業設計のこうゆうところに魅力がある」ぐらいの、漠然なイメージでいいと思います。僕自身そうだったしその立ち位置から、かなり視野が広がっていろんなことに興味を持つことができました。
 また、同じ学科にいても考え方や興味のあることが異なる人が多くいますが、それらの違いを認め合いながら活動ができる環境です。工業設計学科にはデザイン分野、人間工学分野、知的機能工学分野の3つがありますので、それらに応じた視点を持った人たちがうまく共存していると言った感じでしょうか。