九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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工業設計学科のまいにち

今城菜穂

人間を中心にものづくりを考える・
学ぶことができる学科

今城 菜穂

2011年度入学

Q.芸術工学部工業設計学科の魅力を一言でいうと何だと思いますか?

 一つのことを突き詰めるというよりも、いろんなことに目を向けることができる学科であることだと思います。私は神奈川県の出身ですが、わざわざこの学科を選んだのは、人間工学に関心を持ったことと人間を中心にものづくりを考える・学ぶことができる点が工学部と大きく異なる点だと思い、魅力的に思えたからです。

Q.2年前の入学時と現在では、自分の気持ちや大学生活に対する期待、
将来の希望、興味関心のあることなどに変化はありましたか?

 入学当初はデザインにはあまり興味がありませんでした。高校生の自分にとってデザインという言葉は、ファッションとかアートといった印象が強く見た目の綺麗さやカッコよさを指すものでした。しかし、大学に入り様々な授業でデザインを学ぶうちにただ見た目の綺麗さやカッコよさを指してデザインという言葉が使われているのではないことを知りました。機能面や人の利用面等さまざまなことを考えた上で、ものづくりは行われており、それらの過程すべてをデザインと捉えることができるようになり、徐々にデザインに興味を持つようになりました。
 そして今では、デザインを行う時の思考の仕方がさまざまなことに応用できると感じるようになってきており、単純にモノを作ること以外にもこのデザインの考え方を用いてもっと幅広いことにチャレンジできる可能性があることを感じています。こう思えるようになったのは、チームでコンペに参加したり、授業課題をやったりしたことが大きく影響しています。
 チームで活動するときは、もちろんデザイン提案を行うことを目的にやっているのですが、その他にもチームメンバーとのコミュニケーションの取り方やその活動のスケジューリング等デザイン提案を考えること以外にもいろいろと目を向ける必要があります。活動を円滑に進めるために考えるこのようないろいろ事項を考えることもデザインの一つだと思えるようになり、デザインの考え方はいろいろなところで活用できると思うようになりました。

Q.2年間の大学生活をふりかえって満足度はどのくらい?

 この大学や学科を選んだことに全く後悔はしていないのですが、ふと気がつくとずっと課題に追われている自分がいる気がします(失笑)。課題に夢中になりすぎて、生活することを忘れてしまうというか、生活面でのいろんなことがおろそかになってしまう傾向があることが実情です。そういう点を考えると、いわゆる一般的な大学生活とか女子大生としての楽しさみたいなものを謳歌出来ているかと言われると少し疑問が残りますね(失笑)。ただ、自分の将来につながることや自分がやりたいことは満足にできていると思っています。

Q.これから卒業までの2年間の大学生活に期待することは何でしょうか?

 授業課題等をちゃんと行うのは当たり前のこととして継続し、さらに自分からいろんなことを勉強していきたいと思っています。例えばデザイン分野とは異なる分野の知識を深めたり、たくさん本を読んだり、社会情勢をきちんと理解するために新聞を読む習慣をつけたりetc.といったことを考えています。

Q.大学(工業設計学科)に入学して得たものは何でしょうか?

 とても当たり前のことですが、人との約束は守るとか時間に遅れないようにするとかそういった人のマナーとして当然できなければいけないことの重要性がわかりました。4人でチームを組んでコンペに取り組んだときにリーダーからミーティングの時に毎回20個アイデアを考えてくるように言われ、最初は努力していたのですが課題に追われる状況になりアイデアを20個持って行かなかったことがあります。その時はリーダーから非常に怒られましたし、アイデアを持っていかなかったのでミーティングの時間も無駄になってしまいました。この経験から人として基本的なことができていないと人から信頼してもらえなくなることを実感しました。それまでは自分の中でどうにかなるだろうと少し甘えていた部分があったところもあり、当たり前のことをきちんとすることの重要性をしっかりと理解できました。

Q.将来の夢は何でしょうか?

 まだ決まってないです。デザイナーとか言うとこのインタビューもきれいにまとまるような気がするのですが、先ほども言ったようにデザインの考え方はモノを作ること以外にもいろいろな場面で活用できそうなので、それが活用できる仕事に就きたいなと思っています。どんな仕事や働き方があるのかをよく勉強して自分が本当にやってみたい!と思うことができればいいと思っています。

Q.芸術工学部工業設計学科の受験を検討している高校生のみなさんへ一言!

 自分が興味を持ったことに幅広く目を向けることができるので、自分だけのオリジナルな大学生活が送れると思います。ありきたりな大学生活では無い事を保証します。とっても忙しい毎日が待っていますが・・・。