九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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工業設計学科のまいにち

古屋 伸男

先輩の活躍に刺激されて

古屋 伸男

Nobuo Furuya

1日1作と決めてスケッチの練習

 2年生の後期、先輩にスケッチタイムに誘われたのが、発奮するきっかけとなりました。スケッチタイムは、毎朝10時から10時半まで、皆でスケッチの練習をする自主的な活動です。1限の授業のない日はいつも参加していました。先輩が色々と教えてくれますし、時々先生がのぞきに来ることもあります。先輩の活躍に刺激されますし、クリエイティブな雰囲気も好きです。

  • 古屋 伸男の活動1
  • 古屋 伸男の活動2
  • 古屋 伸男の活動3

 それからは、自分でもスケッチを練習するようになりました。まずスケッチの本を買って来て、ロボットなどの模写を1日1作と決めてやってきました。クラスメートが、僕のスケッチブックを見て、自分たちも描くようになりました、僕が始めたのがきっかけになったのは嬉しいです。春休み中には、模型づくりの練習もしようと考えています。スケッチも模型も、自分の考えていることが相手に伝わるようなクオリティを目指しています。

「大学のことはきちんとする」がモットー

 自分は地道に努力するタイプだと思います。授業は遅刻も欠席もしないように、学校のことはきちんとやろうと決めています。授業で話を聞き逃したらもったいないし、自分の好きなデザインの授業は楽しみに行きます。
 2年後期には「身の回りのモノにとりあえず穴をあけてみる」という面白いテーマの授業がありました。その穴に意味をもたせるデザインを1日で考えます。自分は歯ブラシの柄に切り込みを入れるというアイデアを出しました。歯磨きのチューブをそこに差し込むことで、チューブを最後まで絞り切ることができる、ちょっと便利な歯ブラシの提案です。また、デザインのリサーチの授業では、人やモノを観察しながらデザインの発想を得たり、課題を発見したりする方法を学びました。それからは通学の途中や旅行に行った時に人やモノを観察するようになりました。「どうしてこんな形のモノがこの場所にあるのだろう」などと自分に問いかけて、その答えを考えます。

  • 古屋 伸男の活動1
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 福祉人間工学の授業では、身体的な側面からモノを見ました。筋肉のことを知り、あるいはユーザビリティについて考えました。また、機会があれば、できるだけ人間工学の被験者にも応募するようにしています。企業との共同研究の場合が多いのですが、製品などを開発するための科学的な裏づけとなるデータが生み出される場に立ち会えるのが興味深いです。最先端の施設や設備を使って、どんな方法で身体のデータを測定するのかを知るだけでも面白いと思っています。
 色々と頑張ってはいましたが、急にアイデアが出て来なくなる長いスランプも経験しました。大変でしたが、友達に相談したり、先生にアドバイスをもらったりして、何とか乗り切りました。良いライバルの存在は刺激になります。

夢はデザイン職に就くこと

 芸術工学部工業設計学科を選んだのは、兄が画像設計学科に通っていたのが影響しています。小学校から高校まで、ずっと兄と同じ学校に通って、ふと気づいたら、大学も芸術工学部画像設計学科志望と書いていました。しかし、学科まで兄と同じというのは変だと思って、オープンキャンパスに行って、学生がデザインした製品などを実際に見て、自分のやりたいことが工業設計学科にあると思いました。祖父の家にアトリエがあったこともあり、子どものころから美術は身近な存在で、小学校の時は絵が得意でした。ただ、中学、高校時代はまったく絵を描きませんでしたので、今頑張っています。

  • 古屋 伸男の活動1
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 入学前は、学部名や学科名のイメージから、学生はデザイナーになりたい人が多いと思っていましたが、実際は研究職志望の人もたくさんいました。デザインだけ、あるいは研究だけ、という一方向でないのが良いと思っています。
 将来はプロダクトデザインをしたいと考えています。例えば家電は人の生活に直結しているので、社会貢献ができるのではないかと思います。やはりモノづくりは、人や社会に深く関わることですから、そのことを常に意識しています。