九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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工業設計学科のまいにち

森 恭平

良いライバルと一緒に頑張って成長を実感

森 恭平

Kyohei Mori

結果が出せた3年目

 3年生になって、ようやく今までやって来たことの結果が出せたと思います。その1つは、コクヨデザインアワードに「obilog」という作品を出して賞をいただいたことです。先輩と一緒に3人のチームで参加し、3年生の自分がリーダーをさせてもらいました。とにかく3人でアイデアを考え、200案ぐらい出して絞りました。最終選考は、佐藤可士和さんやグエナエル・ニコラさんといった有名なデザイナーの前でのプレゼンテーションでした。自分のプレゼンテーション力の未熟さを痛感しましたが、一流のデザイナーの方々に聞いてもらえたのは本当に良い経験でした。作品の改善点もたくさん見えて来て、ちょっと悔しい思いもしたし、満足できるレベルではないですが、学生だけのグループで入賞したのは僕たちだけだったので、そこは大きな自信になりました。

  • 森 恭平の活動1
  • 森 恭平の活動2
  • 森 恭平の活動3

 いくつかの企業研修にも参加できました。結果的には高い評価をいただけましたが、他大学の学生たちのスキルには圧倒されました。自分では絵が上手い方だと思っていたのですが、もっと凄い学生がたくさんいるのだということが分かりました。美大の学生のポートフォリオは、頭で考えたアイデアだけではなくて、作品が全部、実際にモノになっていました。常にモノに接していることに刺激を受けました。自分の強みはコンセプトが考えられることだと思っていますが、これからは実際にもっとモノを作っていこうと思いました。

良いライバルに恵まれて

 大学を選ぶ時は、成績がよければ九州大学を狙うという雰囲気の中で決めました。工業設計学科を選んだのは、勉強だけでなく色々なことができて面白そうだと思ったからでした。絵をやっていたわけでもなかったし、振り返れば、それほど明確な目標があったわけではありませんでした。1年生のころは、微分積分から、人間工学、知的機能工学の複雑な計算、デザインまで色々あって、高校の延長みたいな感じでしたが、新しい友達と新しい環境で楽しく過ごしていました。

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 2年生になった時、あまりに幅広く色々やってきたものだから、自分が何を専門にしていくのかを選ぶのが大変でした。まず、自分が戦えるところを見つけてそこを伸ばしていこうと思いました。デザインに関して真剣なクラスメートと仲良くなったのが刺激になりました。初めは彼らの後を追う格好で、一生懸命にスケッチを練習したり、3DCGを学んだりしましたが、やがて良いライバルになりました。2年生の時はコンペに応募したりもしましたが、なかなか評価してもらえず、惨敗でした。
 3年生の初めに、クラスで工業展を企画して作品を発表しました。そこで、1年間で随分成長したことを実感しました。こつこつと積み重ねてきたのが良かったのだと思います。

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これから

 4年生になって卒業研究に取り組みますが、どんなテーマにするかは、まだ迷っています。企業に入ったら、トップダウンだったり、市場のことを考えたり、やはり制限があると思うので、学生だからこそできる自由なデザインに挑戦しようと考えています。コンセプトだけでなく、実際に展示して説得力のあるしっかりしたモノをつくることが目標です。
 企業研修の後、企業の方と飲みに行った時に「自分の力で食べて行けるようにならないといけない」と言われたのが印象に残っています。卒業したらインハウスデザイナーになるつもりですが、企業の中にいても常に自分の力でやっていけるデザイナーになりたいと思っています。