九州大学 芸術工学部 工業設計学科 KYUSHU UNIVERSITY SCHOOL OF DESIGN DEPARTMENT OF INDUSTRIAL DESIGN

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卒業研究

工業設計学科では、すべての学生が4年生になると研究室に配属されて、1年かけて専門分野の研究を行います。1年生から3年生まで万遍なく学んできた、人間工学・知的機能工学・インダストリアルデザインの3つの分野を統合した知識や経験の上に自分の専門を深めた集大成が卒業研究です。ここでは、2018年度卒業学生の幅広い研究成果をご紹介します。

2018年度・卒業研究

  • 学生のスポーツ傷害における処置と予防に関する研究
    青山 友海
    学生時代はスポーツを行うことが多い一方で、身体の発達時期でもあることから負荷に対する抵抗力が弱く、スポーツ傷害を起こしやすい。本研究ではその緊急時に誰でも使いやすく、適切な指示を与える学生向け救急セットのあり方を考案し、スポーツ傷害の認知及び予防や処置の知識の普及を図る。具体的には、怪我の応急処置に有用なRICEの処置に適したメディカルバッグとアイシング用のクーラーボックス及びサポーターを提案する。
  • 家具配置シミュレーターのための3Dモデルを用いたアフォーダンスの可視化
    池田 大智
    近年、インテリアや住環境に関してもWebカタログや配置シミュレーションなど様々な場面で3D技術が用いられている。また、家具配置においては見た目だけでなく、配置によって家具がどのように機能するかもまた重要な要素となる。そこで、家具の機能に焦点を当てた3D配置シミュレーションでは、機能と見た目の両立を図るための研究が行われている。しかし、家具配置の自由度において課題が残るため、本研究では課題を解決する3Dモデルを用いたインテリア配置シミュレーターの機能として、アフォーダンスの可視化について考察を行った。
  • 初心者をサポートする筋力トレーニングアプリの提案
    石塚 裕基
    近年、生活習慣病が問題になっており、その原因である生活習慣の改善の手段として筋力トレーニングに着目した。筋力トレーニングを行うことは、健康面以外でもメンタルや人間性という面において様々なメリットがある。しかし、日本人は筋力トレーニングに関する知識の不足を理由にトレーニングを避けてきた。そこで、本研究では初心者をサポートする筋力トレーニングアプリの提案を行った。
  • 小学生のための新しい学習材のデザイン提案
    泉 文菜
    平成32年度から教育課程の基準である学習指導要領が新しくなり、小学校では話し合い活動が増え思考力、創造性、表現力を伸ばし人との関わりを重視した教育へと変化します。そこで話し合い活動において自分の考えを文章にしたりみんなの前で発表したりすることをサポートし話し合い活動を楽しくするような学習材のデザイン提案を行いました。
  • マイクロ波ドップラーセンサを用いた歩行動作の統計的モデリングに関する研究
    井上 幹也
    マイクロ波ドップラーセンサは非接触型のセンサであり,送信波と受信波の位相差のずれを検知し,電波照射領域内の対象の微細な動きでも検知することが可能である.本研究では,マイクロ波ドップラーセンサの出力信号を用いて,歩行動作の有無や,異常な歩行の検知等に活用するために必要な,歩行動作モデルを,実測データとの比較を行うことにより構築した.
  • 双子の育児に関するデザイン提案
    牛原 麻悠香
    双子の育児は、同じ年齢の子どもを2人同時に育てるという特殊な状況であり、可愛さは2倍だけれど大変さは2倍以上といわれている。そこで本研究では、双子をもつ親の外出時の不安を減らすために、双子と親をつなぐ新しい迷子紐を提案する。具体的には、男女の好みを考慮し子どもが自らつけたくなるようなみつばちリュックと2人の子どもの距離に合わせて束ねる位置を調整でき、子どもが離れていることを自覚できるような迷子紐を制作した。
  • 利用者にとって望ましい手続きに関する研究
    小原 拓也
    利用者は消費行動に伴って、サービスを受けるうえで一連の手続きを行う。今日、このような手続きは小売店でのセルフレジの導入や飲食店での下膳の無人化など、急速に変化している。しかし、利用者が必ずしもこれらの変化に肯定的ではないというデータもある。本研究では現代の手続きの変化を把握する方法を考案し、実際に起こっている変化と業種・カテゴリの関係を考察した。
  • ヒールカウンターの有無が歩行動作に与える影響
    河合 貴斗
    ヒールカウンターは、靴の保形性を高め、踵部分を支えている。歩行中の靴の役割は足部の負担を軽減することである。歩行中において、ヒールカウンターは安定性に影響すると考えられる。また、ヒールカウンターは追従性を向上させるため、ヒールカウンターは靴のフィット性に影響すると考えられる。そこで、本研究ではヒールカウンターの有無が歩行動作中の安定性およびフィット性にどのような影響を与えるかを検討した。
  • キャラクターにおけるデザインと属性の関係についての研究
    岸川 楓
    近年、漫画やアニメ等のキャラクターだけではなく、ゆるキャラ等PRの役割も担うキャラクターなど、その活躍の場は広がってきている。本研究では、今まで言語化されていなかった作り手のキャラクター制作の意図を明らかにし、作り手側が決定するキャラクターの属性と、キャラクターデザインの関係を探ることを目的とし、研究を行なった。
  • 香りを利用した日本の旅デザイン提案
    酒井 笑
    来年開催のTOKYO2020では大きなインバウンド効果が期待されます。本提案ではそれを東京から地方へ、2020から未来へ繋げることで、日本各地の魅力を持続的に発信する方法を検討しました。香りが思い出を想起させる「プルースト現象」に着目し、香りで旅する観光システムを提案しました。ツールとして写真に香りづけするインスタントカメラを用い、後日思い出を想起させることで再訪日意欲を掻き立てます。
  • 夏季の睡眠における照明と空調制御方式の違いが睡眠の質に与える影響
    澤﨑 太一
    現代の夏季の睡眠では暑さによる中途覚醒、過度な冷房による寝冷えや寝起きのだるさや倦怠感といった問題がみられる。これらの問題を改善するために現在、不快指数を基準に段階的に温度を上昇させる空調機器の機能が開発段階にあり、生理指標を基準にした空調制御の効果を検討する研究がみられないため、本実験ではその空調制御に照明の制御を加えた効果が睡眠に与える影響について検討した。
  • 日常生活における収集を促進し創造力を刺激するためのデザイン提案
    嶋田 萌季
    収集と創造の関係に着目し研究を行った。個人が日々の感覚を振り返り、アイディアへ昇華させるツール。公共空間において収集物を共有することでインスピレーションが連鎖する装置。提案物はこれら2つの役割を持つプロダクトである。主となるのは、日々を過ごす中で沈殿していく発見を見つめ直す機会となり、複数の要素同士を反応させる機能である。枝に収集物を吊るし、生けていく、空間に浮かぶモビール型プロダクトを制作した。
  • 地方財政に貢献する宝くじのデザイン提案
    城川 真実
    地方自治体の歳入となる宝くじ収益金の増加を目的に、地域貢献意識の高い若者に向けた新しい宝くじをデザインした。最終提案のアプリケーションでは、市町村や収益金の使途を選択して購入し、バーチャルなまちづくりを体験できる。それにより、宝くじが実際のまちづくりに活用されていることをイメージさせ、ギャンブル的イメージを社会貢献意識に変える。また、購入者のニーズや支援の気持ちも反映することができる。
  • 大学生の衣類に対する意識の研究
    新谷 航平
    近年のアパレル業界において消費者の財布の紐はますます固くなっている。1世帯当たりの「被服及び履物」の年間消費支出額、百貨店の衣料品販売額は低下傾向にあり、ピーク時の半分程度まで減少してしまった。本研究では、お店やブランドが今後のサービスを改善・提案する上で必要な消費者の情報を得るために消費者の一連の被服行動と意識を分析し考察を行った。
  • 睡眠不足がVery Low Frequency Oscillationに与える影響
    常 佳妮
    人の脳には安静時に活性化し、何かに注意を向けると活動が抑制されるデフォルトモードネットワーク(DMN)という脳領域群がある。DMNが脳波の低周波数成分(VLFO)と関係することが近年の研究で発見された。本研究は精神機能に強い影響を与える睡眠不足時におけるVLFOの動態を認知課題の実施により調べた結果、VLFO計測によりDMN活動を把握したと考えられ、睡眠不足時のVLFOの活動低下を初めて明らかにした。
  • 子ども向けワークショップの実施と方法論の構築
    末吉 孝
    近年、児童を対象にしたワークショップは学びの場として需要が高まっている。しかし、子どもの満足度や安全性など考慮しなければならない運営には大変負荷がかかる。本研究では小学生向けの作品制作ワークショップを複数回試行しながら得られたフィールドノートを活用し、ワークショップの質を高める方法として、運営にとって負担をかけずに記録、及び評価を行えるシートを最終提案とした。
  • 多国籍開発チームのための商品設計プロセス提案
    薛 釗
    「感性マッピングゲーム」により人間の感性を可視化する。「高級感のある緑茶のパッケージ」について、日本人(右)と中国人(左)の感性の差がわかる。この結果を手かがりとし、ユーザに魅力的なパッケージのデザインができる。簡単で、面白さがあるプロセスで、多国籍チームが協同設計をする場合の最初段階に「感性の差の解明」と「アイスブレイク」としての機能が期待される。
  • UXの視点による留学生のためのデジタルマーケットのデザイン
    単 玉潔
    日本にいる留学生が年々増加している。変化のスピードが速かっただけに、制度やサービスが追いついていないところもある。そこで、留学生を中心に、日本人の学生でも使える不用品処分・情報共有・お互いに助け合う「OnCampus」といったプラットフォームを提案した。このプラットフォームには在校生が新入生をサポートしたり、在校生の間に情報共有や不用品処分をしたり、卒業生が在校生に就職情報を共有するサービスが含まれている。
  • 大学生の行為の先延ばしに関する研究
    宗雲 友志
    するべき行動を遅らせることで事態が悪くなると予想される場合ですら、合理的理由無く意図して遅らせる態度、振る舞い“先延ばし”をしてしまうことがある。大学生は他の年代に比べ時間の自由度が高く、生活が不規則になりやすい。そこで本研究では大学生を対象に調査・分析を行い行為の先延ばしの傾向と要因を明らかにした。
  • コミュニケーションを豊かにするモビリティの提案
    ― 女性向けグランドツーリングカーのデザイン
    惣島 沙由梨
    グランドツーリングカーとはロングドライブに適したクルマである。免許を持つ女性が増え、女子旅が流行している今、女性にクルマで旅をして欲しい。”歩く”という前に進む行動を分析することで移動中の女性の特徴をつかみ、女性は3人組を形成しやすくその移動隊形は「逆く」の字型が多いことがわかった。そこから移動中の車内でのコミュニケーションをより豊かにするための座席レイアウトを考え、クルマ旅を楽しめるような女性向けグランドツーリングカーを提案する。
  • 下肢障害児の遊びを創出するためのスポーツ用車椅子の提案
    園田 浩貴
    近年、障害者スポーツに対する関心は向上してきているが、一方で、障害者のスポーツ実施率は依然として低いままである。本研究では、下肢障害者がスポーツに親しむための環境整備を促進させる提案を目的とし、小学生中・高学年の下肢障害児を対象とした、公園や校庭で遊戯を体験することのできる乗り物の提案を行った。
  • 地元の魅力を伝える新たなお土産の提案
    ― 山口県を事例に
    髙杉 遥
    職場等で大人数にお土産を配る場合、個包装や箱を置きっぱなしにして配ることが多いが、この方法では相手の印象に残らない上に地元の魅力を十分に伝えることができない。そこで、お土産専用の装飾品を提案する。既存のお土産に挟んで使用し、装飾として使った後は、本体をちぎって紙クリップとして再利用できる。イラストと文字によって地元の魅力をわかりやすく伝え、相手の印象に残るように工夫した。
  • 三次元Auxetic構造に見られる受動的機能構造に関する研究
    田中 健
    Auxeticと呼ばれる構造はその複雑な内部構造から特殊な機械的性質を持つことで知られています。近年のデジタルファブリケーション技術の発展に伴って複雑な造形の出力を比較的容易に行えるようになったことも影響し、この構造の活用への期待が高まってきています。本研究では既存の二次元構造の組み合わせを探ることで、Auxetic構造の三次元への展開を試みました。
  • スペキュラティヴ・デザインの方法論を用いた未来社会の考察
    田中 日菜子
    人工知能の技術の発展に伴い、人工知能に対する関心が高まっている。そんな中、AIに対して根拠のない不安を抱く人も少なくない。そこで、AIが当たり前になった未来がどうあるべきか考察するため、起こるかもしれない未来のシナリオを提案することを研究の目的とした。考察方法はスペキュラティヴ・デザインの方法論を用いており、避けられない事故の際、独自の判断基準で誰を救い、誰を犠牲にするかを決める自動運転車のアニメーションを提案した。
  • モーションキャプチャを用いた長距離走における足部接地角度の最適化に関する統計的研究
    谷脇 貫太
    ランニングの足部接地パターンは,後足部から接地するrear-foot-strike(RFS)と,前足部から接地するfore-foot-strike(FFS)に大きく分けられる.長距離走において,どちらの接地パターンが良いのかは,さらなる議論が必要であるのが現状である.そこで,本研究では,RFSとFFSのそれぞれの走動作を統計的観点から解析・評価を行う.また,進行方向において,接地時の衝撃による重心移動の減速を最小化する接地角度の最適化を行い,最適なフォームの検討を行うことを目的とする.
  • モーションセンサによる3次元オブジェクトのモデリングに関する研究
    種子田 昌樹
    ホログラフィ技術の発展により3Dオブジェクトの空間再生が現実的に可能になっている。将来的に実用化された時代を想定したとき、デジタルファブリケーション分野へ導入されるとどのような変化が生じるかを研究題材とした。そして、ユーザ設定から要求される機能を導入したモデリングソフトウェアの試作と簡単な実験を行った。課題はあるものの誰もが使いやすいモデリングツールになるであろう、ということがわかった。
  • 卵胞期・黄体期における表情動画観察時の共感的反応
    鶴 彩美
    近年、日本では女性の社会進出が進み、血縁関係でない人が育児に参加することが避けられないため、女性の子どもに対する共感的反応についての検討が必要である。本研究では妊娠経験のない女性を対象とし、卵胞期・黄体期での様々な表情に対する共感的反応時の脳波、自己情動評定、表情筋筋電図から共感反応を検討した。併せて、卵巣ホルモンやオキシトシンと脳波、自己情動評定、表情筋筋電図の関係についても検討した。
  • 日本全国における,地価を決定づける要素の分析と推測モデルの作成
    冨田 一喜
    地価はその土地の需要・希少性・収益性を示す重要な指標である.しかし,地価は様々な要素が混ざり合ってその価格を決定づけており,単純に予測することは難しい.本研究ではこの点に着目し,統計学的な観点から地価の予測モデルの構築可能性についての検証と、地価を決定づけている様々な要素(説明変数)のうち,影響力を持っている要素の分析を行った.
  • ”家出少女“の研究および問題提起
    中村 奈桜子
    2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられようとしている中、現在の18歳・19歳の若者の中には、SNSにて自らを“家出少女”と名乗り、居場所を求める若者も存在します。本研究では「若者たちの居場所」をテーマに調査を行い、「彼らがより安全に過ごすためには私たち大人に何ができるのか」と考える機会を与えるため、得た情報をもとにドキュメンタリーを制作しました。
  • 屋内位置推定のための統計的数理モデル構築に関する研究
    長岡 祐生
    ユビキタスネットワーク社会の中で、端末の位置情報の活用が注目されている。GPS電波の届かない屋内環境ではその代替となる測位方法が研究されているが、決定的なものは提案されていない。また位置推定のアルゴリズムについても測位精度の目安となる評価指標が提示されていない。そこで、位置推定のために開発された様々な統計的数理モデルに屋内データを適用することで、屋内環境により適した推定手法を探った。
  • 現代の贈答における水引のデザイン提案
    野﨑 馨代
    水引は色や形を組み合わせることによって様々な意味を表現することができる日本の伝統的な文化の一つであるが、水引の利用機会は減少しており、日本の伝統文化である水引はさらに衰退していくと考えられる。増加傾向にある贈答の市場において、利用機会が減少している水引を、利用する方法を検討し、現代の贈答の特徴から、色や形を組み合わせることで様々な意味を表現できる水引を提案した。
  • 等速性肘関節屈曲運動時のアシストに対する筋運動の特性
    林 亮佑
    近年、PAD(PowerAssistDevice)というアシスト機器が注目されています。このPADとは、装着して使用する外骨格型の装置で、装着者の発揮力の強化や動作の補助を行うロボットです。PADの発生力強化や動作補助等の工学的研究は進んでいる一方で装着者への影響に関する研究はあまり進んでいません。そこで今回私は、等速性肘関節屈曲運動の中で装着者の身体がアシストに対しどのように反応するのかについて検討しました。
  • 蒸れやかゆみ軽減のための骨折治療用副木を固定するサポーターの提案
    東 輝
    骨折の治療法として、ギプスを用いたギプス包帯法や、副木(添え木)を用いたギプス副子法などが存在する。これらの治療法は、長期間の固定に伴う固定部の蒸れやかゆみ、におい、血行障害などの問題が発生する場合がある。本研究は、副木を患部に固定する専用のサポーターを考案することで、ギプス副子法に付随する問題を軽減することを目的とした。
  • 生活空間価値から考える椅子のデザイン研究
    福井 朗人
    留学中に行った世界的デザイナー/ジュリオ・カッペリーニ氏へのインタビューから「心」を豊かにするデザインとはどのようなものかという疑問を持った。そこで本研究では家具デザインの生活空間価値の視点から椅子のデザインに着目し、生活空間価値を実現している要素を抽出し、その要素を元に新たな椅子デザインを提案した。
  • ハイブリッドスペシャルティカーの加速性能の向上に関する研究
    福富 康平
    近年、多くの自動車にハイブリッドエンジンが搭載されるようになったが、スペシャルティカーや低価格のスポーツカーに使用されている例は少ない。そこで本研究ではスペシャルティカー向けの加速性能が高いハイブリッドシステムの提案を行った。また、加速性能を計算し要求を満たすか確認した。さらに、既存の車種の加速度を測定し、トランスミッションの差による加速感の違いを推測した。
  • 数学好きのためのボードゲームの提案
    ― 不偏ゲームの性質を持つすごろく
    古瀬 亮太
    ボードゲームはゲームの要素によって分類することが可能で、その中でも特に将棋やチェスなどの偶然の要素が含まれないゲームはアブストラクトゲームと呼ばれる。本研究では、アブストラクトゲームの中でも不偏ゲームと呼ばれるものに着目し、すごろくという媒体を通して遊びとして実際にプレイ可能になるようデザインすることで、新しいボードゲームを提案した。
  • 使い続けられるデザインについての研究
    古田 響
    モノづくりにおいて、使い心地や見た目などは注目されるが、使い続けられるかどうかという点に注目されることは少ないように思われる。考え方や方法を広げることを目的に、心理的な面から使い続けられるものにはどのような傾向があるのか明らかにし、そこから得られた分析内容をもとに使用期間が6年を超すランドセルを提案する。
  • 家庭向け木工キットのデザイン提案
    松野 由佳
    近年DIYへの注目度が高まる中、興味はあるがなかなか踏み出せていない人が多い。そこで、5種類の色味の異なる木を使った、木の絵はがきを作る木工キットを提案し、ものづくりのきっかけを設ける。工作に用いる工具は、多くの人が使用経験を持つ彫刻刀に設定した。このキットを通して、木の特徴を捉えながら工作することで、ものづくりの楽しさを再認識することができる。
  • 夜勤時の光照明による概日リズムの変化がその後の睡眠の質に与える影響
    眞子 杜都
    本研究では夜勤を想定した実験を特殊な光環境で行うことで夜勤者の概日リズムの後退を防ぐことを検討した。実験は三泊四日の実験を二回行い、実験条件は夜勤中、照度色温度が変化する変動条件、照度色温度が一定の定常条件のニ条件で行った。測定指標として一夜目三夜目での唾液中のメラトニン濃度から算出されるDLMOと腕時計型行動量計から各睡眠の睡眠効率、また起床した際の睡眠内省を、OSA睡眠調査票MA版を用いて評価した。
  • 暑熱環境下における気流が生理反応に及ぼす影響
    三井 大地
    本研究では、暑熱環境下での異なる質感、または異なる速度の気流曝露が生理反応に及ぼす影響をさまざまな指標をもとに検討することを目的とした。研究の結果、異なる質感の気流は、身体部位への当たり方の違いによって異なる皮膚温の変化を生じること、脳のリラックス状態に影響を与えることが明らかになった。また、気流速度が大きいほど皮膚温の低下を促し、大きすぎる気流速度は不快に感じられることが明らかになった。
  • カーエクステリアデザインにおいてデザイナー自身が行う1DCAEに関する研究
    南 凜太郎
    設計情報の少ないデザイン段階でどのようにCAEを取り入れていくと必要な機能を取り入れながらデザインが可能になるだろうかということについて、ハイパーカーのエクステリアデザインを題材に1DCAEという手法を用いて研究を行った。本研究ではスケッチによるアイディア展開を進めながら1DCAEを用いて空力最適化デザインを取り入れ、モデリングを行うことでハイパーカーのエクステリアデザインを提案した。
  • 工芸産業における従事者増加促進のための研究
    森 鈴瑛
    伝統的工芸品産業をとりまく環境は非常に厳しい状況にある。なかでも働き手を担う人材不足が深刻な問題となっている。しかし近年の調査で20~40代の従事者が微増したとわかった。若い世代が「やりがい」や「ものづくり」に関心が向き始めたのではないかと期待されている。本研究では、工芸産業の従事者増加を促進するためのアプローチ方法を探るため、現在従事している人にインタビュー調査を行い、就業動機などに関する分析を行った。
  • マイクロ波ドップラーセンサを用いた非接触血圧推定に関する統計的研究
    山内 沙椋
    従来の血圧計測が上腕部の加圧を必要とするため、高齢者や高血圧患者にとって負荷が大きいことに着目し、加圧することなく、日常の計測のしやすさを考えて取り外しの必要のない血圧計の提案、その検証を行うことを目的とした。実際には血圧と負の相関をもつ脈波伝播時間を、マイクロ波ドップラーセンサというセンサを用いて計測した。結果として、血圧変動による脈波伝播時間の変化を計測することができた。
  • 行動変容に関係したチャット型コミュニケーションの研究
    山崎 奈央子
    自ら行動を変えて継続していく行動変容についての研究です。行動変容はコミュニケーションから生まれるという推測のもと、LINE@のチャット機能を使用したサービス「脳若365」のメッセージを分類したり語尾を抽出したりしました。指示語を使わないなどの具体的な文章に改善したメッセージを配信しました。
  • 野球グラブの重量の違いが投球動作に与える影響
    徳増 愛華
    野球の投球動作において非投球腕は大きな役割を果たす。その非投球腕にはグラブを着用する。グラブの形状は各ポジションによって異なり、投手用のグラブは投げることを重視した形である。近年、捕球時の操作性の向上を追求してグラブの軽量化が進んでいる。しかし投げることを重視した投手用グラブを他のグラブと同様に軽量化することが望ましいかどうかグラブ重量と投球動作の関係性から検討する必要がある。
  • 特撮テレビドラマシリーズの時系列的変化に関する研究
    阿部 新平
    テレビドラマには単発のものとシリーズで放映されるものがあるが、長い歴史を持つテレビドラマシリーズであっても作品単体に着目し論じられることが多く、シリーズを通した時系列的変化について把握されることは少ない。そこで本研究では、長い歴史を持ち、社会的認知度も高く幅広い年代層に定着している3つの特撮テレビドラマシリーズに着目して定量的な観点から時系列的変化を把握した。
  • マイクロ波ドップラーセンサによる外乱環境下での状態検出に関する研究
    井上 拓也
    近年,一人暮らしの高齢者の増加に伴い,独居高齢者の見守りシステムの開発が急務となっている.マイクロ波ドップラーセンサは,非接触型であり,衣服や壁を透過する等の特徴から注目が集まっている.本研究では,高齢者の呼吸運動と,これらの外乱の動きとを区別するための検出器を見出すことで,見守りシステムの精度の向上の手助けとなることを目的とする.
  • 路肩停車を主体とした車両パッケージの研究
    大井 涼介
    近年"MobilityasaService"と呼ばれる概念を中心に自動車を所有しない考え方やサービスが広まっている。本研究ではこれを背景に路肩における停車が増えるものと仮定し、路肩周辺環境との関わり合いで起こりうる問題点を整理した。そのうえですでに路肩を始点としているタクシーについて、問題解決方法と自動運転を踏まえた運転士の役割変化を踏まえて路肩停車に優しいかたちを提案した。
  • マイクロ波ドップラーセンサを用いた非接触な睡眠の質判定に関する統計的研究
    小田 直輝
    一般にヒトは生涯のおよそ三分の一を睡眠に費やしている。また,睡眠は個体を維持向上するために行う必需行動であり,「脳の休息」というヒトが生きていくうえで,必要不可欠な役割を担っている.したがって、睡眠状態を適切に把握することができれば,個人個人のQualityofLife(QOL)の向上につなげることが可能である.本研究では,非接触型センサであるマイクロ波ドップラーセンサを用いて睡眠の質を判定することを目的とする.
  • 経年変化に着目した古着デザインの研究
    田中 惇稀
    古着を使用済みだからと着たくない人をターゲットユーザーとし、古着から衣服の経年変化のエッセンスを抽出して、古着のような加工を施した新品の服を提案する。衣服の経年変化には5つの属性があり、それらの関係性や印象評価への影響を調査した。また古着の良しとされる面を古着の買い付けを行う方に尋ね、以上を要件として設定し、初めに述べたものをラインナップとするアパレルブランド「domemore」をアウトプットとした。コンセプトは1着1着にストーリーがあり、架空の人物が着ていたとする、まさに古着のような衣類を商品とする。
  • オフィスでの長時間座位による健康被害を緩和するためのプロダクト研究
    永易 英恵
    2011年に実施された世界20カ国における平日の総座位時間に関する調査では、日本は1日平均420分と20カ国の中で最も長いという結果を残しました。そして近年、長時間の座りっぱなしが健康被害を及ぼすということが各国で問題視されてきています。本研究では、20代から30代の女性を対象にした、オフィスでの長時間座位による健康被害を緩和するためのプロダクト提案を行いました。